更新日:2020.02.06
2020年1月28日(火)、西日本新聞筑豊版において「O-157 新薬開発に期待」と題し、本学大学院情報工学研究院 生命化学情報工学研究系 坂本順司 教授の研究成果が掲載されました。
坂本教授は、ドイツのノーベル化学賞受賞者のH. ミヘル教授らとの研究グループと共同で、熱に強い「好熱菌」の「呼吸酵素」(シトクロムbd型オキシダーゼ)の精密立体構造を解明し、その内容は、2016年発行の米国の学術誌「サイエンス」誌(6285号)にも掲載されました。
今回の研究では大腸菌からbd型酸化酵素を取り出し、酸素の通り道などを明らかにしました。これを基に、酸素の通り道をふさぐ薬を開発すれば、病原菌を死滅させることができ、坂本教授によれば、「腸管出血性大腸菌O157を含む病原性大腸菌などの新薬につながる可能性がある」として、新薬開発が期待されると紹介されています。
◇「西日本新聞」掲載記事はこちら。(情報工学部ウェブサイト)
◇「2016年サイエンス誌に載った日本人研究者」掲載記事はこちら。(情報工学部ウェブサイト)