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本学教員が数理科学が保証する磁気構造と原子占有率の測定法を開発しました

更新日:2018.11.30

 本学大学院工学研究院 電気電子工学研究系の松平 和之教授が、東北大学大学院理学研究科の富安 啓輔 助教、山形大学学術研究院の富安 亮子准教授、米国オークリッジ研究所中性子散乱ディビジョンの松田 雅昌シニアリサーチスタッフとの共同研究で、回折実験から最確の磁気構造と原子占有率を決定できる全く新しい実験データ解析法を開発しました。

 これは、解析上の長年の未解決問題であった局所最適解問題を、数理科学を用いて解決したことによる成果です。この方法をパイロクロア型イリジウム酸化物磁性材料の粉末中性子回折測定データに適用し、大域的最適解であることが数学的に証明された磁気構造の実験的な決定に初めて成功しました。

 本研究の成果は平成30年11月1日に英国の国際科学論文誌Scientific Reports (Open Access)に掲載されました。

◇論文はこちら(外部リンク:Scientific Reports (Open Access))
◇詳細はこちら(外部リンク:東北大学HP)


磁気構造と原子占有率の決定の流れ

磁気構造と原子占有率の決定の流れ*


 *(a) 実験データの例、(b)(c) 実験データ解析(最適化問題)の概念図、(d) 得られた磁気構造や原子占有率の例


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