フランスの国立宇宙研究センターCNES (Centre National D’Etudes Spatiales) 及び惑星科学協会(PlaneteSciences)が主催するロケット打ち上げキャンペーン La Campagne Nationale de Lancement 2011に、工学部および工学府の学生チーム(九州工業大学宇宙クラブ Kyutech-Space Club)が出場。フランス時間の平成23年8月25日(木)午後12時50分、ボルドーの南西約65kmに位置するBiscarrosseのミサイル実験場CELMにて、学生ロケット(NINJA-S)の打ち上げが行われました。
ロケットは発射後、最高高度約1250mまで上昇し、約18秒後にパラフォイルを開傘しました。しかし、パラフォイルのラインが機体に絡まり、スパイラル状態のまま滑空降下、約2分11秒後に、ランチャー(目標地点)から約480m離れた砂地に着地しました。 テレメータより送信されたGPSデータより、機体の飛行経路と着地位置を確認することができ、ロケットを回収することができました。機体搭載のカメラにより飛行中の映像も撮影することができました。
今回の打ち上げでは、ロケットの打ち上げには成功しましたが、ミッションであるパラフォイルによる自立誘導制御を成功させることは出来ませんでした。今年はCNESからの技術賞の受賞には至りませんでしたが、Kyutech Space Clubは、今大会で得られた検討課題を、来年度にしっかりと引き継ぎ、再度パラフォイルによる自立誘導制御に挑戦します。
※本プロジェクトに支援を戴いた関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
(Kyutech Space Clubメンバー一同)