更新日:2010.05.31
平成22年5月28日(金)、戸畑キャンパス記念講堂において、第47回嘉村記念賞授与式及び受賞記念講演会を挙行しました。
嘉村記念賞は、明治専門学校出身の第2代学長 嘉村平八先生の顕彰事業として設置されたものであり、本学関係者で、科学技術上の業績が顕著な方、又は、産業社会?学術文化の発展に多大な貢献があった方を顕彰するものです。
今年度は、株式会社いすゞ中央研究所 顧問 高原正雄 氏(社団法人明専会副会長、東京支部支部長)が受賞しました。
高原氏は、長年にわたり自動車の高信頼性設計技術の開発に取り組まれ、その発展に大きく貢献されるとともに、社団法人自動車技術会の理事として当会を日本最大の工学系学術団体に導かれました。
また、本学学生も参加している全日本学生フォーミュラ大会を企画され、大会委員長として、これまでに多くの学生の人材育成に貢献されました。さらに、明専会の副会長、東京支部長として、本学創立100周年記念事業と募金活動にご尽力いただき、明専会と本学の発展に大きく貢献されました。
授与式に引き続き開催された受賞記念講演会では、『高信頼性へのこだわり』と題して、高原氏にご講演いただきました。
企業においても九工大在学時の研究の延長線上で強度耐久性~信頼性工学~に携わり、世界を舞台に第一線で高信頼性評価への挑戦を続けてこられた高原氏。「工学の道に身を置くものは、汗にも油にもまみれた労力を厭わぬ心掛けが必要です。」と述べられ、出席した約250名の学生、教職員等は、同氏の現物?現場主義で貫かれた工学への思いにふれ、熱心に耳を傾けていました。
授与式ならびに講演会の様子は、飯塚キャンパス、若松キャンパスにも中継されました。